[アップデート] Amazon SES でメールアドレスと送信ドメインのセットアップガイドラインが提供されるようになり、開始時に必要なステップがわかりやすくなりました
いわさです。
今朝、Amazon SES にガイド付きオンボーディングが提供されるようになったという次のアップデートアナウンスがありました。
昨今色々と注目を集めているメール送信サービスですが、使い始めるだけでなく送信到達性を向上させるためにしっかりした設定も求められています。
実際に使いながら新しい機能で何が変わったのかを調べましたので紹介します。
「設定を始める」が追加されている
Amazon SES のメニューに「設定を始める」というものが追加されています。
Amazon SES 利用者の方々の様々な記事を拝見させて頂いた限りでは昨日今日ではなくて数日前からこのメニューは追加されていたようです。
なので、最近使っていた方は「何か追加されてるな?」とお気づきだったかもしれません。
私調べでは、約 1 週間前にはこのメニューが存在しており、2 週間ほど前にはまだ無かったようです。
このメニューは対象環境(リージョン)にセットアップ済みの ID が存在しているかどうかで次のように挙動が変わるようです。
セットアップ済み ID に必要なステップを確認出来る
既にセットアップ済みのリージョン(私の場合は東京リージョンなど)の場合はメニューを選択すると、セットアップされた ID やメールアドレスに関する検証や必要な DNS レコードの確認状況、あるいは追加の推奨オプションの利用状況などが一目で確認出来るダッシュボードのようなものが表示されました。
従来のアカウントダッシュボードは引き続き運用中にメインで使う形で、この機能の位置づけとしては送信ドメインなどの初期セットアップに必要な情報で他に何を対応しておくとよいか、必要なステップが確認出来る感じです。
未セットアップ環境ではオンボーディングを開始出来る
また、セットアップがまだされていないリージョン(私の場合だと大阪リージョンなど)の場合はメニューを選択すると次のようにメールアドレスや送信ドメインのセットアップが開始されます。
ステップとしてはメールアドレスと送信ドメインを入力します。
ステップ 1 で入力するメールアドレスは ID タイプが E メールアドレスタイプの ID として作成されます。
ステップ 2 で入力する送信ドメインはドメインタイプの ID として作成されます。
オプションで MAIL FROM ドメインも設定出来ます。
初期セットアップのガイドラインは以上です。
これで色々と送信用の ID が作成されます。
セットアップでは ID が作成されるところまで
このセットアップ機能では ID が作成されるところまでです。
なので、今回のセットアップ機能を使わずに従来どおり ID メニューから作成しても良いです。
「設定を始める」にアクセスしてみると、セットアップした送信ドメインやメールアドレスの構成状況をこの画面だけで確認することが出来ます。
メールアドレスは検証済みで、送信ドメインはまだ検証出来ていないことが確認出来ます。
「DNS レコードを取得」ボタンを押すと、ダイアログが表示されて追加すべき DNS レコードが表示されます。
セットアップ機能を使ったら勝手にレコードが作成されるわけではなく従来どおり手動でレコードの作成は必要というわけですね。
検証保留中のリンクはドメイン検証エラーのステータスや情報を確認することが出来ます。
今までは色々な画面やドキュメントを行ったり来たりしていたので、ここでまとめて確認できるのは中々良いと思います。
なお、サンドボックス解除もこの画面から開始が出来ますが、これはアカウントダッシュボードからも引き続き可能です。
追加のオプションとしてはイベント送信先の設定や、Virtual Deliverability Manager、専用 IP アドレスなどへの導線が用意されています。
導線が用意されているだけで、各機能へ遷移するだけとなっています。
有料のオプションだったり、あるいは専用 IP アドレスなどは必ずしも全てのワークロードで必須ではないので、下段のオプションは無条件に使うのではなくて、使用すべきかはよく考えましょう。
さいごに
本日は Amazon SES でメールアドレスと送信ドメインのセットアップガイドラインが提供されるようになり、開始時に必要なステップがわかりやすくなったので、実際に使いながら何が出来るようになったのか確認してみました。
従来どおりの開始方法も引き続き可能で、新しいことが出来るようになったというよりも今回のセットアップ機能を使ってわかりやすくオンボーディングステップを管理出来るようになった。くらいで考えておくと良さそうです。